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映画「英雄の証明」の見どころ

ソーシャルメディアの光と闇を題材に描くサスペンス。

借金を抱える主人公が善行により注目を集めたことをきっかけに、周囲の狂騒に巻き込まれる。

監督は、『別離』『セールスマン』でアカデミー賞外国語映画賞に輝いたアスガー・ファルハディ。

2022年4月1日公開

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見どころ

米アカデミー賞受賞監督「アスガー・ファルハディ」

2011年の『別離』でベルリン国際映画祭にて3冠に輝き、2016年の『セールスマン』ではカンヌ国際映画祭の男優賞、脚本賞をダブル受賞。

この2作品で米アカデミー賞外国語映画賞も制したアスガー・ファルハディ監督は、今や誰もが認める世界的な巨匠である。

 

母国イランとヨーロッパを股にかけて活躍するファルハディ監督は、人間と社会の本質に鋭く切り込む傑作を世に送り出してきたが、緻密な脚本や演出力に裏打ちされたその作風は、このうえなく濃密なサスペンスの要素をはらんでいる。

ごく穏やかな日常の中に生じた小さなひび割れのような出来事が、登場人物の人生を根底から揺るがす事態に発展していく様を、張り詰めた緊張感を持ちつつ情感豊かに描出。

その比類なきストーリーテリングの妙技が世界中の観客を魅了してきた。

 

ファルハディ監督の第9作となる『英雄の証明』は、数多くの古代遺跡が現存する南西部の古都シラーズを舞台に、借金苦にあえぐ男に突然舞い込んだ苦境打開のチャンスを描くサスペンス。

手にした金貨は、幸運な奇跡か、それとも神が与えた試練なのか。

主人公の何気ない“選択”が思いもよらない社会現象を起こし、父親を信じる無垢な子供をも残酷に巻き込んだ大事件を招き寄せてしまう予測不可能なストーリー展開から目が離せない。

 

ストーリー

大きな正義感と小さな嘘。

「賞賛」と「疑惑」が交錯するソーシャルメディアの光と闇。

汚された名誉、狂わされた人生の行方は?

 

元看板職人のラヒムは借金を返せなかった罪で投獄されている服役囚だ。

そんな彼の婚約者が、偶然にも17枚の金貨が入ったバッグを拾う。

それは将来を誓い合った恋人たちにとって、まさしく神からの贈り物のように思えた。

借金を返済さえすれば、その日にでも出所できるラヒムは、金貨を元手にして訴訟を取り下げてもらおうと奔走するも示談交渉は失敗。

 

いつしか罪悪感を持ち始め、金貨を落とし主に返すことを決意する。

するとそのささやかな善行は、メディアに報じられ大反響を呼び“正直者の囚人”という美談の英雄に祭り上げられていく。

吃音症の幼い息子もそんな父の姿を誇らしく感じていた。

借金返済のための寄付金が殺到し、出所後の就職先も斡旋されたラヒムは、未来への希望に胸をふくらませる。

 

ところがSNSを介して広まったある噂をきっかけに状況は一変し、周囲の狂騒に翻弄され、汚された名誉を挽回するためラヒムは悪意のない嘘をついてしまう。

“英雄”ラヒムをめぐって、彼の行いを褒め称える者、利用しようとする者、疑惑の眼差しを向ける者たちの思惑が絡み合うさまは、人間の倫理観を問うサスペンスである。

 

ファルハディ監督はそうした普遍的なテーマを追求するにあたって、いまや世界中で常識となったSNSやメディアの影響力に着目した。

英雄として持ち上げられ、一方で詐欺師と呼ばれるラヒムのとてつもなく大きな運命を通して、真実というものの曖昧さや、社会に潜む欲望とエゴを現代的な切り口であぶり出す。

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監督・製作・脚本

アスガー・ファルハディ

1972年、イラン・ホメイニーシャフル生まれ。

十代前半の頃に青少年映画協会で映画作りに親しむ。

テヘラン大学で演劇を学んだのち、タルビヤテ・モダレッス大学で舞台演出の修士号を取得した。

『砂塵にさまよう』(03・未)で長編映画監督デビューし、モスクワ国際映画祭で俳優賞を、アジア太平洋映画祭で脚本賞、監督賞、助演俳優賞などを受賞した。

『美しい都市』(04・未)、『火祭り』(06・未)を経て、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した『彼女が消えた浜辺』(09)が初めて日本で公開された。

 

続く『別離』(11)は、離婚しようとしている夫婦を中心としたスリリングな家族ドラマ。

同作品でベルリン国際映画祭にて金熊賞(作品賞)と二つの銀熊賞(男優賞・女優賞)を受賞、米アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞など90以上の数多くの賞に輝き、国際的な名声を一躍高めた。

フランスで撮影を行った『ある過去の行方』(13)はベレニス・ベジョにカンヌ国際映画祭女優賞をもたらし、ゴールデングローブ賞とセザール賞にもノミネートされた。

 

『セールスマン』(16)ではカンヌ国際映画祭脚本賞と男優賞、2度目となる米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。

ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルスというスター俳優たちと組んだ『誰もがそれを知っている』(18)は、少女誘拐事件が起こった村の愛憎渦巻く人間模様を描き上げたサスペンス映画で、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門のオープニングに選ばれ、スペインのゴヤ賞で8部門にノミネートされた。

 

キャスト

アミル・ジャディディ

モーセン・タナバンデ

 

サハル・ゴルデュース

 

サリナ・ファルハディ

 

映画「英雄の証明」は、2022年4月1日公開

 

予告編

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