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映画「護られなかった者たちへ」(中山七里原作)の見どころ !

東日本大震災から10年後の仙台で起こった連続殺人事件の真相をめぐるヒューマンミステリー。「このミステリーがすごい!」を受賞した中山七里の同名小説が原作。

宮城県警捜査一課の刑事である笘篠誠一郎と、元模範囚の利根勝久、2人の目線で物語は並行して進展していく。

殺人事件の容疑者である主人公を佐藤健、彼を追う刑事を阿部寛が演じるほか、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都、永山瑛太、緒形直人らが出演する。

監督は、『64-ロクヨン』の瀬々敬久。

2021年10月1日 公開

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原作者 中山七里

2017年12月の時点で生活保護受給世帯が全国で164万世帯あるという。

その生活保護の実像を描いた社会派ミステリー。

 

出版社側から、仙台を舞台にした物語を書いてほしいというオーダーがあったため、テーマはすぐに決まったという。

そのうえで中山は、予算が逼迫して国が生活保護受給者の調整や申請を却下する〈水際作戦〉や、受給する側の〈不正受給〉など生活保護の実態について「人並みには怒ってますよ」とは述べつつも、本作は決してそれを主張するためのものではなく、様々な問題を知ったうえで、役所側の職業倫理や公私の葛藤についても考えられるように執筆した。

 

また、天才ピアニストや悪徳弁護士など特異な人物が登場する作品を書くことが多いなか、本作では市井の人々の絶望と喜びを描く必要があったため、登場するキャラクターは全て“普通の人”に設定された。

そして、「事件の犯人はわかっても、物語の犯人は読み終えた後も誰にもわからない、現時点での最高傑作です!」と自負する。

 

あらすじ

東日本大震災から4年後、仙台市内のアパートで、両手を拘束されたうえ四肢や口をガムテープで塞がれ、餓死した状態の遺体が発見された。

被害者の名は三雲忠勝。

福祉保健事務所の人間だということがわかり、金銭に手がつけられていなかったことから怨恨の線で捜査が始められたが、身辺を洗っても、職場でも家庭でも三雲のことを悪く言う者は誰もいなかった。

 

しかしそれから4日後、今度は宮城県議会議員の城之内猛留が公園近くの森の中にある農機具小屋の中で遺体で発見される。

遺体の状態は記者クラブにも流していない共通項が多く、十中八九同一人物によるものだと判断された。

城之内にも公私ともに悪い噂すら見つからなかったため、犯人は善人や人格者に照準を定めていると考えた捜査本部は、前科者や精神科に通院歴がある者からあたるよう指示するが、宮城県捜査一課所属の笘篠誠一郎は2人に必ず何か共通点があるはずだと考える。

 

そして城之内が議員になる前は厚労省の公務員であり、三雲と城之内が塩釜福祉事務所で2年間、同じ時期に職員として働いていたことをつきとめる。

笘篠とそのパートナー・蓮田は、三雲の部下である円山菅夫に話を聞いたり、福祉事務所の仕事の1つであるケースワーカー業務に同行して生活保護受給者たちと接触し、行政側が真っ当な対応をしていても逆恨みされていることがあることを知る。

 

さらに2人は捜査対象を三雲と城之内が勤務している期間に生活保護申請を却下された者や、受給していながらケースワーカーの報告で打ち切られた者にしぼり、塩釜福祉保健事務所からその対象者のリストが入ったUSBと資料をなんとか手に入れる。

その中で2年間に700件近くあった該当者の中で、不服申し立てを含み申請が複数回に及ぶ者や事務所関係者とトラブルがあったものに絞ったところ、4人の容疑者が浮上する。

 

4人に順に話を聞きに行った笘篠と蓮田は、職場や家庭では善人とされている三雲と城之内が、生活保護の申請を却下された者たちからすると、蛇蝎のように忌み嫌われているということを知ったが、4人の中に犯人はいなかった。

しかし筋読みに間違いはないと感じた笘篠は、最後まで資料を出すことを渋っていた塩釜福祉保健事務所の生活支援班所属の支倉がUSBを改竄していた可能性に思い当たる。

 

支倉を追及して改竄の事実を認めさせ、改めて削除された3件を検証すると、それらは全て却下理由が「資産調査が不十分(申請者自身が己の生活が困窮状態であると証明できなかった)」という微妙なもので、却下決定後に窓口担当とトラブルを起こしていた案件だった。

その中で、遠島けいという人物の場合は本人ではなく知人男性が乗り込んできて、三雲と城之内に怪我をさせた挙句に建物に火を放ったと知った笘篠と蓮田は、その知人男性・利根勝久こそが犯人ではないかとにらむ。

やがて、被害者たちが餓死させられることになった驚くべき事件の真相が明らかになる。

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キャスト

利根泰久 / 佐藤健

昭和60年1月28日生まれの30歳。出稼ぎに行ったまま音信不通で父親は物心つく頃からおらず、母親は高校を卒業する頃に男を作って出て行ったため、愛情を知らずに育った。

執行猶予がついたため実刑にはならなかったが、過去にヤクザの須藤を意識がなくなるまで殴打したことで逮捕されたことがある。

22歳だった2007年12月8日、塩釜福祉保健事務所で窓口業務に従事していた三雲忠勝(当時33歳)に殴りかかり、全治2週間の怪我を負わせたうえ、同日深夜に塩釜福祉事務所庁舎の裏手に放火。

現住建造物等放火罪で起訴され、検察から懲役10年を求刑される。

動機については「知人である遠島けいの生活保護受給の件でむしゃくしゃしていました」としか語らず、弁護士も情状酌量を訴えるだけで積極的な弁護をしなかったため、求刑通りの懲役10年の判決がくだり、控訴はせずに服役する。

刑務所では旋盤技術を磨き、機械加工技能士二級に合格した。

 

笘篠誠一郎 / 阿部寛

宮城県警捜査一課に配属されて10年の刑事。

以前は気仙沼署の強行犯係にいた。

20年連れ添った女房と、40過ぎに授かった一人息子と一軒家に住んでいたが、2011年3月の震災の津波で亡くして(死体は見つかっておらず、死亡届もまだ提出していない)からは、官舎で一人暮らしをしている。

 

蓮田智彦 / 林遣都

捜査一課に配属されて2年目の笘篠のパートナー。

中学から体育会系のため、タテ社会に従順。

既婚者で官舎に住んでおり、幼稚園に通う長男がいる。

 

三雲忠勝 / 永山瑛太

仙台市青葉区福祉保健事務所保護第一課課長。

生活保護法に熟知し、実務にも長け、専門知識と業務に明るい人間で生き字引のような男。

慎重な性格で、度が過ぎるほどのお人好し。

震災で兄夫婦と甥2人を失ったが、20年以上前に結婚し、家計を一任する妻の尚美と、現在は東京の化粧品会社に勤務する23歳の娘は無事だった。

 

城之内猛 / 緒形直人

宮城県議会議員。

政治家には珍しく黒い噂が皆無で、後輩議員にも尊敬する者が多い人物。

青葉区庚申町の瀟洒な一軒家に住み、妻の美佐(みさ)とは結婚して30年以上経つが、プライベートでも一度も浮いた話がなく、仕事仲間からは一穴主義と陰口を叩かれるほどの堅物。

 

楢崎 / 岩松了

仙台市青葉区福祉保健事務所の所長で三雲の上司。

三雲とは一緒に働いて2年だが、「あれほど思いやりのある人間に会ったことがない」と、三雲の人間性を大絶賛している。

 

円山幹子 / 清原果耶

鈴木:波岡一喜

笘篠紀子 / 奥貫薫

菅野 / 井之脇海

東雲 / 鶴見辰吾

櫛谷貞三 / 三宅裕司

上崎岳大 / 吉岡秀隆

遠島けい / 倍賞美津子

 

スタッフ

原作:中山七里『護られなかった者たちへ』(NHK出版)

監督:瀬々敬久

脚本:林民夫、瀬々敬久

音楽:村松崇継

主題歌:桑田佳祐「月光の聖者達ミスター・ムーンライト」


「護られなかった者たちへ」は。2021年10月1日公開

 

予告編


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