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洋画

『オマールの壁』は、どんな映画?

2016/06/17

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パレスチナ自治区で、「分離壁」に囲まれた現実を生きる若者たちの愛を描いた

『オマールの壁』公開に合わせて、主演の俳優のアダム・バクリが初来日し、

4月16日、東京・角川シネマ新宿での初日舞台あいさつに登壇した。

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物語の重要なモチーフである「分離壁」について、アダムは「撮影で初めて、

真下から分離壁を見ました。太陽が隠れるほど巨大で、人の心を圧倒し、

パレスチナの葛藤を象徴するものでした」と語った。

さらに、「本作は、今のパレスチナそのもの。だから演じるのに大変な責任も

感じました」と、映画初出演で主演した難しい役どころを振り返った。

 

本作は、パン職人として働きつつ、反イスラエル活動を行うパレスチナ人青年

オマール(アダム)を主人公に、分離壁をよじ登り、壁で分断された恋人の元に

通う日々を送る彼が、イスラエル兵の殺害容疑で捕らえられ、釈放する代わりに、

スパイとなって同胞を裏切るように迫られる姿から、占領下を生きる人々の

運命や仲間との絆を描いている。

 

「分離壁」とは、イスラエルが「自爆テロを防ぐためのセキュリティフェンス」

と称し、パレスチナのヨルダン川西岸地区に建設する高さ8m、全長700Kmの

巨大な壁のこと。

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実際には、パレスチナ側に大きく食い込み、イスラエルの領土拡大と、

パレスチナの分断が目的とも言われている。

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現在27歳で、著名なパレスチナ人俳優のモハマッド・バクリを父に持つアダム。

「撮影から3年が経ち、やっと自分の演技を冷静に観られるようになりました」

と苦笑する彼だが「父と兄たち(2人の兄も俳優)が本作を観に来てくれて、

彼らの目を見ただけで、とても感動していることがわかり、合格点をもらった

ようでうれしかった」と微笑む。

「ぼくはやりたいと主張したんですが、壁はサーカス並みの高さなので、

やはり危険だと、スタントマンに協力してもらいました。残念ですが」とアダム。

さらに「パレスチナでは10歳の子どもも本作を知っていて、それは娯楽的要素が

あるからでしょう」と話した後「アサド監督の作品には、パワフルな物語、

娯楽性、観る人にオープンな解釈を許す自由さがある。繊細なメッセージが

散りばめられていて、繰り返し観ると、いろいろなニュアンスを発見できると

思います」と、アサド監督の手腕を讃えていた。

 

本作は、アサド監督をはじめ、スタッフは全てパレスチナ人、

撮影も全てパレスチナで行われ、100%パレスチナ資本によって製作された。

第86回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたほか、第66回カンヌ

国際映画祭「ある視点部門」で審査員賞を受賞するなど、多数の映画賞に

輝いている。

(出所:シネマトゥデイ)

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概要

「パラダイス・ナウ」のハニ・アブ・アサド監督が、緊張下にあるパレスチナの

若者たちの現実を、サスペンスフルに描いた作品。

第66回カンヌ映画祭ある視点部門審査員賞を受賞し、第86回アカデミー賞

外国語映画賞にもノミネートされた。

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長きに渡る占領状態により、自由のない日々を送っているパレスチナの若者たち。

パン職人のオマールは、監視塔からの銃弾を避けながら、分離壁の向こう側に

住む恋人のもとへと通っていた。

 

そんな日常を変えるため、オマールは仲間ともに立ち上がるが、イスラエル兵

殺害容疑で捕えられ、秘密警察より拷問を受けることとなる。

そこでオマールは、囚人として一生を終えるか、仲間を裏切りスパイになるか

という究極ともいえる選択を迫られる。

 

監督、製作、脚本 ハニ・アブ・アサド

キャスト

アダム・バクリ

ワリード・ズエイター

リーム・リューバニ

サメール・ビシャラット

エヤド・ホーラーニ

ストーリー

ひたむきに仕事をこなすパン職人でありながら、仲間たちと一緒に反イスラエル

の闘士として活動するパレスチナ人青年オマール(アダム・バクリ)。

彼は監視塔から撃ち込まれる銃弾を回避しつつ分離壁を乗り越え、恋人ナディア

(リーム・リューバニ)のもとに通う日々を送っていた。

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そんな中、彼はイスラエル兵士を殺害したとして拘束されてしまう。

イスラエル軍から壮絶な拷問を受けたオマールは、解放を条件にスパイになる

ように迫られる。

幼なじみでもある仲間との絆を壊され、ナディアとの仲も引き裂かれた

オマールは……。

 

現在の世界は、さまざまなことが起こりすぎるようだ。

規制はあっても、幸せな生活が、ある日突然変わってしまう。

そんな恐怖が存在する世界でもあるのだ。

決して他人事ではない。誰にでも起こりうる不合理な出来事。

そんな現代社会を警告しているようにも思える。

映画自体は、娯楽性もあって、かなり楽しめるのではないだろうか。

 

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