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過酷な超大作『エベレスト3D』監督の信念!

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ぴあ映画生活 2015年11月5日(木)配信

 

アイスランド出身の映画監督バルタザール・コルマウクルが

新作『エベレスト3D』を完成させた。

本国だけでなくハリウッドでも活動する彼のもとには超大作、

人気シリーズのオファーが届いているが、彼はあえて

過酷な雪山で撮影を行う本作を選んだという。

 

エベレストは、ヒマラヤ山脈に位置する世界最高峰の山。

標高8848メートルの山頂を目指す者たちはあとをたたないが、

山頂部では風速320キロメートルもの風が吹き、気温は

零下26度にまで下がる。

 

気圧は地上の3分の1ほどで、酸素を供給しなければ、

肉体と意識は停止してしまう過酷な場所だ。

 

本作では1996年に起こった実話を基に、自然が猛威をふるう中で

必死に生き抜こうとした人々のドラマが描かれるが、

監督は当初からCGやセットを極力使わないで撮影しようと

決めていたという。

 

「ハリウッド大作だと過酷なシーンがあっても、観客は

『この人たちは数分前まで豪華な控え室でクッキーを食べたりしてたんだろ?』

って思ってると思うんだ(笑)。私は20歳の時に『炎628』というソビエト映画を

観て圧倒されたんだ。目の前で本当に過酷なことが起こっているように感じた。

だから私はいつも、自分の映画でも観客に世界を体験してもらいたいと

思っているんだ」。

 

監督の志に多くの名優たちが賛同した。

ジェイソン・クラーク、ジェイク・ギレンホール、ジョシュ・ブローリン、

サム・ワーシントン……通常であれば“スター”の扱いを受ける俳優たちは、

雪山に実際に上り、自分で荷物を管理して、危険と隣り合わせの環境で

撮影に臨んだ。

 

「ジェイクが『ケガは勘弁だけど、苦痛はいいよ』って言ってたよ(笑)。

自分よりも作品を大事にしてくれる俳優は確実に存在するんだ。

彼らは通常だと快適な環境で撮影しているけど、心のどこかで

『このままでは精神が肥え太ってしまう』とわかっていると思う」。

 

監督の信念はドラマづくりにも貫かれている。

近年のハリウッド大作は“共感”を求めるが、その結果として

登場人物たちの多くがどこにでもいる“普通”の人になってしまった。

しかし、本作に出てくる人々は命をかけて、大金を使って、

零下26度の山に登ろうとする人々だ。

 

「私は舞台出身で、かつてはチェーホフの作品もやっていたけど、

彼の作品に出てくる人物はみんなロクでもない人ばかりなんだ(笑)。

それでも観客は支持するし、実は共感できない人物の方が観客は

共感できるんじゃないかと思う。

だから私は登場人物が挑戦する姿を描いて、観客に反応して

もらいたいんだ。それによくある大作映画だと必ず登場人物に

“心理的な理由”があるよね?

子どもの頃に親に虐待された、とか。

でも私は逆に観客に考えてみてもらいたい。

『なぜ彼らはエベレストに登るのか?』と」

 

人はなぜ世界最高峰の山をめざすのか?

人は自然の脅威を前にしたときにどんな反応をするのか?

人は極限状態の中で誰かのために行動できるのか?

観客はコルマウクル監督が描くリアルな映像世界に放り込まれ、

雪山で考えることになるだろう。自分ならどうする?

これまでの映画にはない極限の“体験”があなたを待ち受けている。

エベレスト 3D

11月6日(金) 全国公開

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